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上杉家で中華皇帝を目指す 第6回(最終回)「いざ、天命の時が来たれり」(1647年~1821年)

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前回の戦いから半世紀。

幾度にも渡る明との戦争を経て、帝国日本はかつての明の首都である北京・および南京までも領有した。

また、明の領土から晋(Jin)・遼(Liang)・および呉(Wu)国を独立させ属国に。

さらに楚(Chu)国を独立させて朝貢国に仕立て上げている。

 

明はその領土の北西部を大国となったロシアにも侵食させられており、もはや天命も0。

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そこにはもう、かねての大帝国の面影は存在しない。

我々はそろそろ、かの国に引導を渡さねばならない。

 

いざ、天命の時は来たれり。

 

 

 

天命の時

1701年11月1日。

これで7度目となる、明国への宣戦布告を行う。

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使用するCBは「The Mandate of Heaven」。

このCBを使用して勝利することで皇帝位を奪うことができるのだが、そのほかにも領土割譲にかかるコストが半額になるという効果が。

つまり、皇帝位を奪うためでなく、領土を奪うためでも、このCBを使用した方が安上がりなのだ。

これを、EU4の日本語版wikiのAARで知り、愕然とした。

これまでかなり勿体ないことをしていたものだ。

 

 

戦闘自体は何の障害もなく。

わずか2年で全土制圧を完了した。

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そしていよいよ天命の時。

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戦勝点50を消費して「天命の請求(Claim the Mandate of Heaven)」を選択する。

 

 

 ついに達成! 中華皇帝上杉!

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初代中華皇帝となったのは奇しくも女帝・沖子。

前回の将軍吉宗の孫娘である。

 

 

なお、中華皇帝になった直後に、同時に独立させたモンゴルと寧国とをすぐさま朝貢国にするとクラッシュした

朝貢国にするときは注意して、1ヶ月ほどおいてから実行するとよいかもしれない。

 

 

 

中華皇帝として

さて、中華皇帝となった日本は、次にその武威を天下に知らしめる必要がある。

まずは北方の蛮族「満州」を、皇帝の朝貢国に仕立て上げるべく開戦する。

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皇帝専用CB「朝貢の強制(Force Tributary State)」を使用すれば近隣諸国を無条件でガンガン殴れる。さすが世界のジャイアン

 

 

1年後に目標達成。

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ほかにも、Production Interface に新たに加わった「外交」タブで、戦争をせずに朝貢国にすることができる国が一覧で出てくる。

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このコマンドではほかに、同盟の締結できる相手なども一覧で出してくれるので非常に便利である。

 

あっという間に朝貢国が20か国以上になった。

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中華皇帝上杉の権威はとどまることを知らない。

しかし、その権威に服さない者たちもおり、あろうことか彼らは中華の土地を奪うという所業にまで出ている。

 

その対策をしなければならない。

 

 

 

 

対ロシア戦争

「中国の統一」CBを使用しながら明の領土を次々と奪っていく。

過剰拡大の問題もあるので、属国設立できるときは積極的に行い、のちに併合、を繰り返す。

だが、弱った明を同じように叩いて成長する国がある。ロシアだ。

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深緑色がロシア領である。モンゴルやAVAとほぼ同じ色なので見分けがつきづらいが。

中華の領域の深くにまで入り込んできている。

中華皇帝として、これを見過ごすわけにはいかない。

 

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すでに保有兵数は世界一。ロシアの1.5倍以上を常備軍として保有している。

やるなら今しかない。

 

 

1746年9月、日露戦争勃発!

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あれ? 相手国にオスマンオーストリアが、いるよ?

 

50万vs60万。

正真正銘の最終決戦が、始まった。

 

 

 

 

経過

近代以降の戦争とは、要塞戦である。

大軍を率いて大国を攻め滅ぼそうとしても、並み居る要塞とそのZOCを前にしては進軍もままならず、損耗により無駄に兵も削られる。

 

なので、あらかじめ画面右下のMAPモードにて要塞の位置を確認。

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これをもとにして進軍ルートを決定。

要塞包囲部隊と、奪還に回ろうとする敵主力軍を撃破するための後詰軍を用意して、1個ずつ要塞を陥としていくことが肝要となる。

ちなみに要塞レベル2だと、最低でも8連隊の兵が必要で、砲兵は10連隊あるとその効果を最大にすることができる。

 

今回は敵要塞位置をふまえ、3方向からの進軍を計画する。

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開戦から1ヶ月。

南方方面軍のもとに、ロシア兵6万が近づきつつあるとの一報。

ただちに方面軍全軍、迎撃の構えを取る。

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袋のネズミに入り込んだ敵兵に三方から攻め込む!

 

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ただ、各プロヴィンスからの軍隊到着時間のずれにより、前半でこちらの兵が随分と削れてしまった。

そもそも戦闘幅の問題もあるので、単純に量をぶつければいいというわけではないところもある。

このあたりはまだまだ未熟だ。

 

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ただこの戦争で指揮官の里見道仁が攻城能力+15%のアビリティを獲得。

素晴らしい。

 

 

大規模な会戦の後は必ず「連隊の統合」を行う。

こうしないとすぐにマンパワーが枯渇してしまう。

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失われた兵はすぐさま傭兵雇用で補充。

基本的に会戦では歩兵がバッタバッタと倒れるので、補充も歩兵に限定して問題ない。

騎兵や砲兵はコスト高いしね。

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性懲りもせず、ロシア兵が勝負を挑んでくるので、今度こそ殲滅してみせる。

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うーん、今度は指揮官を連れてきわすれたため、やはり被害はイーブン。

たださっきよりはマシである。

 

ちなみに、メリトクラシーを消費して使えるDecrees(法令)の1つ「歩兵戦闘力*1+10%」を採用している。

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法令は1度につき1つしか使えない。普段はコア化コスト減少のものを使っているが、今回は重要な戦争のためこの法令を選んだ。

1度選ぶと10年間変更が効かないので注意。

 

 

今度は北方方面軍にオスマントルコの軍勢が仕掛けてきた。

やばい、ちょっと兵が足りない!

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なんとか勝利。ギリギリ。楚軍が助けにきてくれたのがよかった。

 

と思ったら今度はオスマン軍とロシア軍がともに。

とりあえず出過ぎた自軍は一旦引き返し、後詰と合流のうえ、Ih Huree*2にて迎撃することにする。

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ロシア軍は退却。それはいいのだが、後詰の救援が間に合わなさそうだ!

日本軍6万vオスマン軍6万。

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Discipline(赤丸)の値は敵が上手。指揮官の白兵能力と士気はこちらが上回っているのだが・・・

 

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敗けたー!

が、この直後後詰が到着し撃破する。

 

 

ちなみに今回のCBで選んでいる「中国の統一」は、戦争目的(War Goal)がShow Suoeriority(優位性を示すこと)である。

これは陸上戦闘での勝利/敗北によって増減する戦勝点が高くする効果があるようで、現在5つの戦闘で勝利し、1つの戦闘で敗北しているが、合計で13ポイントもの戦勝点を獲得できている。

首都の占領などが必要ないのは助かる点である。

 

 

開戦から3年、ロシアの広大な領土の3分の1以上を制圧。

戦勝点も50%弱まで蓄積できた。

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マンパワーも枯渇しかけているのでここで講和。

世界最強の国オスマンと、世界4番目の国ロシアのタッグを、日本独力で撃退することに成功した。

 

 

 

 

帝国日本よ永遠に

帝国日本の首都を北京や南京などにしてみないかを問うイベントが発生した。

おそらく北京・南京・洛陽(Luoyang)の3つの都市を手に入れると発生するのだと思われる。

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こういうイベントが起きないかなと思っていたのでちょうどよかった。

迷わずに「北京」を選択。

 

 

すると

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大陸側の名称が日本に。

これはカッコいい!

 

 

ちなみに元々の日本は "Japanese Japan"に。

これはカッコ悪い。

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さて、あとは中国領内の属国を併合することと、東北地方の満州族を蹴散らすことで、帝国の地図がよりきれいになることだろう。

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そのためには5か国同時併合もやむをえない。

 

 

そして、時は流れて1821年・・・

 

 

最終的な領土はこのような形となった。

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中国コアを全て回収。それ以上の拡張は面倒なのでやらなかった。

 

 

アジア全域はこんな感じ。

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この世界ではフランス革命ではなく(市民革命としての)ロシア革命が起きたようだ。

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中央アジアにはタバリスタンなる国が勢力を伸長し、インドはバフマニー朝の支配下に置かれた。いずれもシーア派である。

 

 

ヨーロッパはフランスとオスマン帝国が強大化し、オーストリアはドイツ全域に支配圏を伸ばしているが、バイエルン公国がその真ん中でいやらしく鎮座している(バイエルンプロテスタント)。

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次に植民地状況。

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アメリカ西海岸は日本の植民地であるカリフォルニアと日本領メキシコによって支配。

アメリカ合衆国も独立しているがほぼカナダである。

 

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オーストラリアはオスマンと仲良く半分こ。

今回のプレイではオスマンの拡張への積極性が目立った。シベリア東端とかも支配しているし。

 

 

次に宗教状況。

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日本領は神道一色に染め上げた。

ヨーロッパではプロテスタントが息をしていない状態に。

 

 

経済状況・貿易中心地の北京の状況は以下の通り。

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一時は生産・貿易ともに80まで行き月間収入も100までいったのだが最後でなぜか失速していった。

 

 

最後に首都状況。

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北京の弱点は資源は小麦なので生産の出力が弱いこと。

京都は絹なので総合力はより高い。

 

さらに・・・

 

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上杉の首都である越後も戯れに強化してみたのだが、金山を保有しているため、北京や京都よりもずっと強力だったりする。

 

大都会新潟・・・!

 

 

 

さて、それでは終了しようかと思って時を進めていると・・・

 

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1821年を過ぎてもゲームが終了しない・・・?

アイアンモードでないとそのまま過ぎてしまうんだっけ??

 

 

仕方ないので手動でゲーム終了する。

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なんとか目標を達成しながら完走できた!

 

 

 

総評

「日本の大名で中華皇帝に即位する」というロマンあふれる経験ができたのは大きい。

また朝貢国システムのおかげで、朝鮮侵攻がしやすくなった、というのは大きい。旧バージョンの朝鮮国はいつも明と同盟を結んでいたからなぁ。

 

不満点としては、明を倒すのに繰り返し繰り返し攻め込んで少しずつ領土を奪わないといけないという点。

Mandate of Heavenを達成しても劇的に状況が変わるわけじゃないのが残念だった。

Lost of Mandate Heavenで一気に反乱軍が大量発生してバラバラになるとかのダイナミズムが欲しかったね。1.21パッチで修正が入ったようだけど・・・

 

日本のイベントもいろいろ増え、楽しい。

今回は大名プレイだったため、幕府が行える「切腹」「参勤交代」などを試すことはできなかったのが、またいつか足利幕府でプレイしてみたい。

その他、強化された満州で清建国プレイとか、元復興を目指すプレイとか・・・

 

ただ、さすがにアジアはしばらくはいいかな。

また、ヨーロッパのドロドロとした同盟関係プレイをしてみたく思う。

 

 

以上、Mandate of Heaven初プレイレポでした。

*1:Infantry Combat Ability。相手の兵数および士気に与えるダメージ量に影響する。端的に攻撃力である。

*2:おそらくウランバートルのこと。