ヴァシーリー2世(Vasilii II)。1415年3月生。10歳の頃に父ヴァシーリー1世が死去し、モスクワ大公位を継承。
しかし、これに不満を覚える叔父のユーリー・ドリトリエヴィチが反乱を起こし、1434年にはモスクワを占領。大公位も奪われてしまった。
1434年にユーリー公が死去し、大公位を獲り返したものの、今度はこのユーリー公の息子であるヴァシーリー・コソイと対立することとなる。
ゲーム上の能力値は3/1/2。
特質(Trait)は「攻撃的拡張の上昇率低減」と「スパイ網構築速度向上」。
4歳の後継者イヴァンを擁している。
今回のプレイレポの目標:ランキング1位になること
現状のランキング:12位
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第1次ノヴゴロド征服戦争
1445年12月11日。宣戦布告が解禁されると同時に、ノヴゴロド共和国に宣戦布告。
戦力差は1万2千vs3万9千。まず負けることはない。
プスコフ(Puskov)軍が敵主力軍に襲われていたところを、モスクワ主力軍を派遣して撃退。
こちらの将軍はコソイの弟であるドミトリー・シェミャーカ。
白兵4機動3と非常に強力。史実ではこのあとすぐにヴァシーリー2世と敵対するようだが、ゲーム上では有能な部下として活躍してくれる。
この戦いを終えた1446年7月頃には、ノヴゴロド領の半分近くを制圧し、戦勝点も80%を超えた。
よって、7月10日、講和を結ぶ。
ノヴゴロド・ネヴァ・インゲルマンランドの3州を割譲させ、132ドゥカートの賠償金と今後10年間にわたる継続賠償金を約束させた。
ノヴゴロドとネヴァは交易力の高いプロヴィンスで、インゲルマンランドはリヴォニア騎士団領と接続している部分である。予行練習プレイでは、力を失ったノヴゴロドに対しリヴォニア騎士団が横槍を仕掛けることが多かったので、あらかじめここを奪って動きを抑えておこう。
内政① Stateの張替え
戦争を終えて、しばし休戦状態に入る。
陸軍維持費を最低値にし、戻ってきた外交官はオドイェフの請求権捏造を行わせる。
なお、戦争直後すぐに列強入りしPower Projectionが50を超える。こうなると全能力値+1なので非常においしい。
先ほど奪った3州が約1年後にコア化が完了。
ただ、初期State数が上限の8に既に達してしまっている。バージョンが新しくなってState上限がかなり厳しくなったと聞くが、本当にそうなんだね・・・。
よって、State(と、そこに貼り付けられているEstate)の張替え作業を行う。
最初の標的はカシモフ(Kasimov)。
初期保有しているリャザンエリア内の唯一の州であり、かつスンニ派に染まっているというどうしようもない土地。
そのくせ聖職者(Clergy)が統治しているのでこれを剥がすところから始まる。
そしてもう1つの標的がボログダ(Vologda)エリア。3州合わせての開発度が14しかないのでこんなところをStateにしておくのは勿体ない。
こちらもボヤール(通常の国家の貴族にあたるEstate)が張り付いているのであらかじめ剥がす。
で、ネヴァとインゲルマンランドを含む南カレリアエリアとノヴゴロドエリアをState化し、前者の2州を聖職者に、後者をボヤールに寄進する。
果たしてこの采配は正しいのかどうか・・・。
同じころ、請求権捏造が完了したオドイェフに攻め込み、その領土を奪うなどする。
また、リャザンに外交官を送り込み、スパイ網構築を行うほか、属国の関係度も向上させて、1454年からの大併合祭りの準備を行っていく。
内政② 府主教の任命
また、このあたりで新要素「府主教の任命(Consecrate Metropolitan)を使ってみる。
各州の「エリア画面」の一番下にあるボタンがそれである。
これを押すことで、そのエリア(Stateのみ)に府主教をおくことができる。
府主教を設置するとそのエリアの維持費が10%だけ増大するが、代わりに「総主教の権威」(Patriarch Authority)を5%押し上げることができる。
なお、府主教を置くためにはそのエリア内の総開発度が30以上でなければならない。
条件を満たすエリアは、政治(Political)マップモードのMetropolitanを選べば緑色で示される(下図参照)。
今回はモスクワエリアとスーズダリ(Suzudal)エリア、ガリチ(Galich)エリアの3エリアに設置可能なのですべて設置してしまう。
すると「総主教の権威」が15%に。
これで、布教力(Missionary Strength)が向上し、正教会プロヴィンスの不穏度(Unrest)減少および人的資源(Manpower)向上のボーナスがそれぞれ付与せれた。
さらに、この総主教の権威を10%消費することで、バーの右側にある「イコン(聖像)」を選択することができる。
イコンは5種類あり、それぞれのイコンに合わせたボーナスを、20年間得ることができる。
イコンは継続中も自由に他のイコンに変えることができるが、総主教の権威を得られる手段は決して多くないようなので、慎重に選択していく必要がありそうだ。
今回は、属国の外交併合に向けて関係改善のスピードを上げたいことと、拡張に際する攻撃的拡張の増加をできるだけ食い止めたいことから、「聖二コラのイコン」を選択することにする。
このあたりでノヴゴロドがトヴェリ(Tver)に攻め込んで2州を奪う。
残った1州はただちにモスクワが攻め込み、美味しく頂きましたとさ。
イベント「ポメスチアの改革」
1451年に入ると、次のようなイベントが発生した。
ポメスチアの改革
1471年のモスクワによる侵攻により、ノヴゴロド共和国は独立を大幅に制限されました。イヴァン3世は彼らの蜂起を警戒し、強制移住を行ったほか、ノヴゴロドの教会の指導者をロシアの正教会の指導者と入れ替え、さらにはノヴゴロド貴族の土地や財産をロシア軍の軍人たちに与えるポメスチエ制度と呼ばれる方法で、自身の権力を高め軍の忠誠を集めることに成功しました。1489年までにはノヴゴロドはロシアの一部となりました。
選択肢①「改革しよう」
→ 25年間、陸軍士気+10%&軍事技術獲得コスト-10%
選択肢②「もっとノヴゴロドのようになろう」
→ 25年間、交易効率+10%&Instituitonの拡大速度+25%
どうやらノヴゴロド侵攻によって得た土地を自国の軍人にばら撒くか、それとも商業共和国としてのノヴゴロドの制度を取り入れるかの選択、ということらしい。
史実的には(そしてイベントのタイトル的には)選択肢①を取るべきかもしれないが、現状は軍の強さよりも金と、そして誕生したばかりのルネサンスをいかに早く広げていくかが重要と判断。
選択肢②を選ぶことにする。
まだイヴァン3世も即位してないし、強権的であるよりも先進的であろう!
1454年になったと同時に、ヤロスラブリとロストフの併合を開始する。
初期状態では外交官が2名しかいないので、同時に2か国しか併合ができないのは残念である。
この2か国を選んだのは、どちらもすでにState化しているエリアに属していたからである。
ロストフはすぐに併合完了されるので、そのあとはベロオーゼロの併合を開始する。
と、ここでヴァシーリー2世が崩御。
1456年8月13日。享年41歳と、史実よりも6年早い。
しかしより有能なイヴァン3世が成人した直後という絶妙なタイミング。
わざわざ指揮官にして戦死を狙っていたくらいだったので・・・これは非常に好都合である。
下地はできた。いよいよ「イヴァン大帝」による治世が始まる。
第2回に続く。