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第3のローマが世界の頂点を目指す 第5回「ヴァシーリー3世の治世(1538年~1578年)」

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 ヴァシーリー3世は、史実においてはイヴァン3世の息子であり、イヴァン4世の父にあたる人物である。たとえば前回のアンドレイ4世が進めた正教会の権威拡大の政策も、史実においてはこのヴァシーリー3世が進めたものである。外交政策・領土拡張も巧みでリトアニアとの戦いも優勢に進めるなど、2人の強烈な存在感のイヴァンに挟まれて存在感は薄いものの、堅実に実績を積み重ねた人物である。

 

このゲームにおいてはどうか。

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5/1/4と、父アンドレイ4世と比較するとやや物足りない能力。

さらに「強欲(Greedy)」の性格持ちと、若さもあってロールプレイングとしてはあまり好感を持てなさそうな人物だ。

 

ともあれ、2代目ツァーリである彼の治世を開始する。

 

↓前回はこちら↓

suzutamaki.hatenadiary.jp

 

 

 

ランキングについて

さて、ロシア帝国の成立という、目標の1つを達成した今、今プレイレポ最終目標を改めて確認しておこう。

 

今プレイレポの最終目標は「ランキング1位」である。

ランキングとは何かというと、画面右上にあるこの数字である。

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ランキングの全容とそのポイントの計算方法については、Ledger → Country → Score Comparison で確認することができる。

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現状、モスクワは明・オスマン・フランスに次ぐ4位となっている。

 

ランキングの基準となるスコア(Score)は、各種要素に応じたポイントが毎月加算されていき、その合計で順位がつけられる。

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黄色の枠で囲まれた数字が毎月加算されるポイント量であり、その内訳は「統治ランク」「外交ランク」「軍事ランク」それぞれの順位によって得られるポイントの合計となっている。その左の数字(741)が合計のスコアであり、ランキングの基準となる数字である。

ここで気を付けたいのは、スコアの合計はあくまでも、ゲーム期間中の獲得ポイントの合計である、ということ。

すなわち、たとえ毎月の獲得ポイント量で世界一になったとしても、それまでの間に合計ポイント量で大きな差をつけられていると、逆転ができなくなる、ということである。

よって、ランキング1位を目指すのであれば、最終値だけを気にするのではなく、月毎の獲得ポイント量をできるだけ早く上位に来るように高めなければならないのだ。

 

さて、月毎の獲得ポイント量を決めるうえで重要になる、「統治ランク」「外交ランク」「軍事ランク」の順位がどのようにして決まるかを見てみよう。

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まず統治ランクは、列強ランク・月毎の収入・統治技術レベル・プロヴィンス数・安定度・威信・正統性・統治アイディアの獲得数によってポイントが与えられるようだ。

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つづいて外交ランクは、列強ランク・外交技術レベル・商人の数?・交易効率・提督数?・艦船数・艦船の質・属国の数?・同盟の強さ・外交アイディアの獲得数によってポイントが与えられる。 

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最後に軍事ランクは、列強ランク・軍事技術レベル・陸軍士気・将軍の数?・規律・兵の質・厭戦・要塞維持費(これは要塞を一切持っていないとペナルティなのか?)・兵の数?・軍事アイディアの獲得数によってポイントが与えられるようだ。

 

こうやって見てみると、とにかく外交ランクの低さが大きなマイナスになっていることがわかる。

その原因は、外交併合を多用し過ぎたがゆえに未だに低いレベルで留まっている外交技術レベル、そして何よりも、所有艦船が未だに0、という点である。

 

よって、直近の方針としては、一旦外交併合を抑え気味にして、外交技術レベル上昇を最優先事項とする。

 

 

各種イベント

ロシア化したことにより、様々なイベントが発生。

まずはウラル地域の請求権獲得イベント。

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さらに遊牧民の請求権を獲得するイベントも発生。

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 ほかにもルテアニア地方の請求権を獲得するイベントもあったようだが、その前にすでにルテアニアは併合していたために発生せず。

 

また、「選ばれた評議会」というイベントも発生。 

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アレクシー・アダシェフシリヴェーストル司祭という2人の強力なアドバイザーを獲得。シリヴェーストル司祭は強力だが、アダシェフはレベルが2なのが残念。すでに、Estateコマンドでレベル3維持費半額の外交顧問を雇用していたため、アダシェフは使用せずに終わった。

 

上記イベントはいずれもイヴァン4世の頃の出来事のようだ。

 

この頃ようやくアジアの様子がわかるようになった。

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チャガタイ・ハン国モンゴル高原をあらかた支配しており、満州地域は朝鮮国の手中に収められた。明は拡張こそしていないものの、「天命」は常に100に保たれており、安定はしているようだ。

明がランキング1位の国家なので、遠くない未来に直接叩きにいかねばならない・・・。

 

 

ロシア・ポーランド戦争(1543年~1546年)

1542年夏。オスマン帝国ポーランドリトアニア連合に侵略戦争を仕掛けている。

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この後、モルダヴィア地方がすべてオスマンのものに。

 

これはまず、ロシアにとっては、ポーランドリトアニア連合に侵攻するうえで大きなチャンスとなった。

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まずは改革の時代のAbility「宗教戦争」を獲得し、1543年7月27日、ポーランドリトアニア連合に宣戦布告。

 

オスマン戦の傷から立ち直っていない状況なので、とくにリトアニアは慌てて兵を生産し始める始末。何の障害もなく次々と制圧していった。

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ただ、ちょっとした激戦もあり、上記の2戦は、まず下の戦いでロシア軍2万3千が全滅、そして次に上の戦いでポーランド軍4万を全滅させる、激しい戦いとなった。

確かにそれぞれ2倍の戦力差があったが、なぜ「全滅」にまで至ったのかはイマイチよくわからない。あまりに慌ててすぎていたのでそのときのスクリーンショットが残っていないのが残念。

 

ともあれ、この激戦によりポーランドの兵数もほぼ0になったので、以後は本当に問題なく。

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全土占領+略奪により、毎ターン10ドゥカートほどの収入があるのは本当においしい。

 

このまま戦争は1546年1月に終了。

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属国設立させていたザポリージャ公国とキエフ公国のコアを回収したほか、リトアニアがクリミアから奪っていた領土(イベントによりロシアが請求権を取得済)を回収する。

 

さらに手に入れたポジーリャ(Podolia)を種に、ハールィチ・ヴォルィーニ大公国(Galicia-Volhynia)を属国設立する。

 

 

ロシア・クリミア戦争(1549年)

そして1549年9月には続けてクリミア=ハン国に宣戦布告。

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ここで、「宗教」アイディア完遂によって手に入れた、「聖戦(Holy War)」の開戦事由(CB)を使用する。

これは、通常通り領土の割譲などを行えるが、AEの拡大が75%に抑えられ、さらに先頭によって得られる威信が25%増しになるという特典つきだ。

使えるときは忘れずに使用しよう。

 

同盟国として参戦してきたノガイ=ハン国からも、こちらの請求権のある領土を割譲。

そしてクリミア=ハン国に対しては、その領土すべてを取り上げることにした。

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これで黒海への玄関口を手に入れた。

オスマンの海軍は圧倒的なので、張り合うつもりは毛頭ないけれど・・・。

 

ちなみにこのとき、クリミアの朝貢国だったキルカッシア首長国(Circassia)とテオドロ公国とが、そのままロシアの朝貢国となった。

 

 

さて、あらかた周囲との戦争を終え、ひとまず休息期間に入る。

大金をはたいて「植民地主義」のInstitutionも受容し、各技術レベルを2~3一気に上げるなど、内政に励む。

 

 

と、そんな中、1560年の春に、気になる動きが。

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オスマンが支配する旧ハンガリー領が、ポーランド軍による制圧に見舞われている。

調べてみると、なんとオスマンが、ポーランドヴェネツィアボヘミアボスニアリトアニアオーストリアによる包囲網によって攻撃を受けているではないか!

 

これはチャンスである。

ランキング1位を目指す以上、ポーランドリトアニアなどというもはや雑魚の集団をどれだけいたぶってもあまり意味がない。

オスマン、フランス、明といった上位の国々の国力を削がない限り、1位になることは不可能なのだ。

 

 

こうして、ロシア帝国第2代ツァーリ・ヴァシーリー3世は、宿敵オスマンに対する宣戦布告を決めた。

 

 

第2次露土戦争(1560年~1564年)

開戦前に戦力差を確認しておく。

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ロシアはオスマンに対し、兵数・マンパワーともに上回っている。

さらにここにポーランドオーストリアボヘミアの9万2千の兵が加わるため、勝機は十分にありそうだ。

 

 

では開戦前に、ツァーリ国独自のシステムである、「エリアに対する請求権捏造」も使用しておこう。

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通常の請求権捏造と違い、指定したエリアのすべてのプロヴィンスの請求権を得ることのできるという、なかなかチートなこの能力。

必要なスパイ構築網は30と、通常の請求権捏造の1.5倍のコストはかかるが、もちろんこんなのは全然安い方である。

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モルダヴィアエリアの請求権を一発で獲得。

なお、請求権の持続期間は、通常と同じ25年間である。

 

準備が整ったところで、1560年3月30日。オスマン帝国に宣戦布告。

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幸いなことに、チュニスなど面倒な国の参戦を回避することができた。

カスティリャが土地をくれるんだったら参戦してもいいよと言ってきたが、どれくらいの戦勝点を得られるかもわからないので無視しておく。

 

 

2つの戦争が同時並行で進行しているため、戦場がカオス。 

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オーストリア軍10万が頼もしい。

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戦争中にマリュータ・スクラトーフのイベントが。

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秘密警察オプリーチニキ隊の隊長・・・またイヴァン雷帝案件。

(強いから)いいです。

 

順調なだけでなく、こんなアクシデントも。

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ツァーリ率いるロシア兵4万7千がオスマン兵2万5千にやられてるんだけど。

(軍事レベルは対等。規律5%の敵NIはこっちもイコンあるので対等。「攻撃」アイディアをコンプリートしているくらいか・・・?)

 

射撃2の差があるとはいえ、これはひどい

 

なので5倍の兵で牽き潰した。

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大人げない。

 

しかし強いなぁ。。。3倍近い兵力差でこれか・・・

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またもう1つの、気づいておくべき問題点が。

制海権を握れないがゆえに、アナトリア半島への上陸が不可能だということ。

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よって、イスタンブールまで制圧したら、あとはバルカン半島側を全力略奪するくらいしかやることは残っていない。

イスタンブル単体で、月5ドゥカートの資金を略奪できる。さすがだ。

 

既にポーランドたちが制圧しているプロヴィンスを取ることもできないため、戦勝点も、どれだけ上げても36%が限界。

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よって、ここで講和することに。

1564年2月1日。モルダヴィアの全領土と、897ドゥカートの賠償金支払いを命じる。

Institutionの無理やりな受容もあり、資金には困っていたところだったのでこれは大きい。

 

 

こうして、宿敵オスマンを、十分とは言わないまでもボコボコにすることに成功。

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スコア状況も、順位は変わらないものの、月毎の獲得量でオスマンを一気にへこませることができた。

また、ロシアも急成長し、上昇率だけで言えば2位に浮上。あとは明さえ叩けば、1位は見えてくる。

 

ちなみに、ロシアの数値が急上昇した原因の1つは、途中から面倒になって若干サボっていたState化をしっかりと進めたから。

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とくにクリミアが大きい。クリミア州単体で開発度32あるからね。

プロヴィンス正教会に改宗させ、クリミア文化を受容文化にしただけでその収入が大幅に改善。まだ自治度は高いままなので、これが減っていけばさらに増加するだろう。

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列強ランキングでも最強に。

 

 

 

 

こうして、ランキング1位に向けての下地作りを終えて、いよいよ1578年、ヴァシーリー3世はその長い生涯を終えた。

享年61歳。歴代のモスクワ大公・ツァーリと比しても長生きを果たし、その治世も40年間という長きにわたった。

 

その生涯の間には悲劇も起きた。息子フョードルが、彼よりも先に旅立ったのだ。

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だから、1578年、ヴァシーリー3世が崩御したとき、後に残されたのはフョードルの遺児イヴァンのみであった。

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未だ9歳という若さのため、ヴァシーリー3世の2番目の妻である、カスティリャ王家の血筋カタリナによる摂政政治が開始される。

 

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ユーラシア大陸の東西に跨る大国となった帝国ロシア。

次回は、アジアへの侵略を予定。

 

 

第6回につづく。

 

 

※ここまでの経済推移※

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クリミアを始め、State化を積極的に進めたことで経済規模が2倍以上に。