リストリー・ノーツ

歴史ゲームのプレイレポートが中心。https://twitter.com/RestoryNotes

2017-01-01から1年間の記事一覧

新国家アジャムでペルシアの最大領域復活を目指す 第1回「ペルシアの成立まで」(1444年~1476年)

11月16日、新DLC「Cradle of Civilization」が発売された。 「文明のゆりかご」という名のこのDLCは、そう呼ばれることとなった地域、すなわちチグリスとユーフラテスに挟まれたメソポタミア地方を中心とした拡張となっている。 たとえばオスマン、黒羊朝と…

第3のローマが世界の頂点を目指す 第6回「イヴァン5世の治世(1578年~1588年)」

イヴァン5世(IvanⅤ)は史実においては17世紀後半にツァーリを務めた人物。生まれつき体が弱く、後継者として相応しい人物とは言えなかったが、政争に巻き込まれ、傀儡のツァーリとして利用された。このとき、共同統治者となり、のちに後を継ぐことになるのが…

第3のローマが世界の頂点を目指す 第5回「ヴァシーリー3世の治世(1538年~1578年)」

ヴァシーリー3世は、史実においてはイヴァン3世の息子であり、イヴァン4世の父にあたる人物である。たとえば前回のアンドレイ4世が進めた正教会の権威拡大の政策も、史実においてはこのヴァシーリー3世が進めたものである。外交政策・領土拡張も巧みでリトア…

第3のローマが世界の頂点を目指す 第4回「アンドレイ4世の治世(1517年~1538年)」

アンドレイ4世なる人物は、歴史上には存在しない。ただ、イヴァン4世と関わりの深い「アンドレイ」であれば、写真のアンドレイ・クルプスキーがそれにあたる。 歴代のモスクワ大公と同じリューリク朝の流れを汲む公家の出身で、イヴァン4世にとっては親友で…

第3のローマが世界の頂点を目指す 第3回「イヴァン4世の治世(1485年~1517年)」

イヴァン4世(Ivan IV)。史実では「雷帝」と呼ばれ、残虐さで知られた。この世界ではイヴァン3世の息子として成人。 1461年に生まれ、1485年に24歳で即位した。 能力値は5/2/1。性格は「執拗な完璧主義者(Obsessive Perfectionist)」と、史実の雷帝らしい性格…

第3のローマが世界の頂点を目指す 第2回「イヴァン3世の治世(1456年~1485年)」

イヴァン3世ヴァシーリエヴィチ(Ivan III Vasilevich)。1440年生。 ノヴゴロドを始めとして周辺の大国に次々と侵略し、「タタールのくびき」から抜け出したことによって、のちに「大帝」の名を冠することになる名君中の名君。 ゲーム上の能力値も3/4/5と高め…

第3のローマが世界の頂点を目指す 第1回「ヴァシーリー2世の治世(1425年~1456年)」

ヴァシーリー2世(Vasilii II)。1415年3月生。10歳の頃に父ヴァシーリー1世が死去し、モスクワ大公位を継承。 しかし、これに不満を覚える叔父のユーリー・ドリトリエヴィチが反乱を起こし、1434年にはモスクワを占領。大公位も奪われてしまった。 1434年にユ…

第3のローマが世界の頂点を目指す 第0回「初期状態の確認とポーズ解除前まで」

6月14日に発売された、EU4の11番目のDLC、「Third Rome」。 いよいよ、ロシアに焦点が当てられた拡張となった。 ロシア圏の領土の大幅増・新たなプレイ可能国家・新たなロシア圏専用政体・正教の新たな要素・そして強力な「ツァーリ」国システム・・・すべて…

聖イシュトヴァーンの帝国 第3回(最終回)「帝国の完成」(1569年~1609年)

1569年5月6日。 オスマンを打ち倒したフニャディ朝第3代ヤーノシュは60歳で天に召された。 34歳となったその息子、イシュトヴァーンが4代目の王として即位する。 ハンガリー創成の王イシュトヴァーンの名を継承するこの男が、「聖イシュトヴァーンの帝国」完…

聖イシュトヴァーンの帝国 第2回「リベンジ・フォー・モハーチ」(1489年~1557年)

ハンガリー王兼ボヘミア王兼オーストリア大公マーチャーシュ1世は、ハンガリーの最盛期を築いた王として今でも人気が高い。 ハンガリーの紙幣にもその肖像が使われているほどだ。 彼の功績はいくつかある。 たとえば前回でもイベントで紹介した常備軍「黒軍…

聖イシュトヴァーンの帝国 第1回「オーストリア大公マーチャーシュ」(1444年~1473年)

ハンガリーである。 Europe UniversalisⅣ、最新パッチ1.21は「ハンガリーパッチ」と称されている。 その名の通りハンガリーのプロヴィンスやイベントが新たに加えられ、その他ボヘミアやオーストリアにも変化が加えられているようだ。 simulationian.com そ…

上杉家で中華皇帝を目指す 第6回(最終回)「いざ、天命の時が来たれり」(1647年~1821年)

前回の戦いから半世紀。 幾度にも渡る明との戦争を経て、帝国日本はかつての明の首都である北京・および南京までも領有した。 また、明の領土から晋(Jin)・遼(Liang)・および呉(Wu)国を独立させ属国に。 さらに楚(Chu)国を独立させて朝貢国に仕立て上げてい…

上杉家で中華皇帝を目指す 第5回「明との戦い(後編)」(1568年~1647年)

~前回のあらすじ~ 明との対決を勝利で終えて、山東半島と北京近郊にそれぞれ斉・燕という独立国を設立した帝国日本。 当然これは次の戦いへの準備でしかなく、治憲の後を継いだ第3代将軍・上杉秀吉は、20年に及ぶ休戦期間の間に国力の増大に努めた。 第二…

上杉家で中華皇帝を目指す 第4回「明との戦い(前編)」(1545年~1568年)

~前回のあらすじ~ 3度に渡る戦争を経て、ついに朝鮮の大半を征服した日本帝国。朝鮮国は明の加護を求め、いよいよ日本は、大国・明との対峙を余儀なくされた。 しかし総兵力の差は10万以上の軍隊を動員できる明に対し、日本帝国は最大でも7万。 この兵力差…

上杉家で中華皇帝を目指す 第3回「朝鮮出兵」(1511年~1545年)

~前回のあらすじ~ ついに天下統一を果たした、上杉家当主・上杉朝宗。 政治体制も将軍制から封建君主制に移行。 政体ランクも帝国に昇格した。(ただし王号は将軍のまま・・・天皇にはならないのか?) 国内の敵をすべて妥当した上杉将軍は、次なる敵を海の…

上杉家で中華皇帝を目指す 第2回「日ノ本の統一」(1468年~1511年)

~前回のあらすじ~ 関東管領・上杉家当主の上杉憲忠は、東海の雄・今川家と手を結び、東日本における勢力拡大を図った。 しかし、あまりに強大化し過ぎた両国はやがてその関係を悪化させ、1463年の憲忠の死、および1468年の今川家当主・範忠の死をきっかけ…

上杉家で中華皇帝を目指す 第1回「上杉、日ノ本に立つ」(1444年~1468年)

ついにリリースされた「Mandate of Heaven」。 中華皇帝、朝貢システム、そして日本マップの大規模な変更と大名・神道システムの進化など、東アジアに焦点が当てられたDLCである。 となれば、やはり日本の大名でプレイしたいところ。 よって、選ぶのは上杉家…