~前回のあらすじ~
世界各地で戦争の火種を撒き散らす蛮族ことハロルドさん(スウェーデン)と、優しい顔をしながら隣人を平気で殴るナチュラルクズのラムカムおじさん(シャム)。
この二人の戦争狂っぷりに怒りが頂点に達したのがスペインとインドネシア。
そしてその怒りはシャムと同盟を結んでいたアメリカにも向けられようとしていた。
そこでアメリカの指導者ワシントンは、スペインのイザベラ女王を金で買収。
彼女の盟友であるインドネシアを攻めてもらうことにした。
人の心は金で買える。
平和を金で得たアメリカでは、自身の覇権確立戦争に向け、着々と国内体制を整備していく。
そして時代はルネサンスへ。
いよいよ、軍備増強時代へと突入する。
ルネサンス突入とほぼ同時に、スウェーデンの大預言者によって、プロテスタントが流入してくる。
このゲームは宗教間の優劣がないため、AI文明は自身の歴史的背景をベースにして創始する宗教を選択する。
そのためスペインやエチオピアではカトリックが優先されるし、スウェーデンやドイツではプロテスタントが優先して創始される。
Civilization4のように、スペインがいつも仏教の守護者であるような珍妙な事態はあまり起こらない。
なお、神道も存在する。
しかし日本くらいしか創始する文明はないため、プレイヤーが使う以外には世界宗教にはなりえない。
まあ、神道が世界宗教というのは違和感しかないので別にいいのだが。
さて、プロテスタントはまだ創始されたばかりで改革までには至っていない。
信徒の信仰の証は「産業時代以前のユニットを信仰力で購入できる」という、現時点では微妙に過ぎる能力ではあるが、パンテオン信仰の「牧草地から文化+1」は、どこぞのツンドラ信仰力効果よりもよっぽど有用である。
しかし、結局イザベラの布教熱には勝てず、最終的には再びアメリカ文明がカトリックに染まった。
とりあえず南方の宗教系都市国家イェルサレムとは少し仲良くなってわずかに信仰力が入るようにはなったし、なんとかパゴダがいくつか建てられるようになれば上出来だ。
147ターン目(740年)。
ガジャマダから対スペイン戦争への共同戦線のご依頼。
完全に二人の仲は引き裂かれたようだ。
同年にミニットマン第1号が完成する。
色々昇進がついてはいるが、要は「足が速い(地形移動ペナルティ完全無視)マスケット兵」という点に変わりはなく、つまり大して使えはしないのだが、せっかくのユニークユニットなので大事にしていきたい。
とりあえず援護(Cover)の昇進を2つ付けて対遠隔攻撃防御を増進。壁役として使用すべく前線に送り込む。
156ターン目(920年)。
「化学肥料(Fertilizer)」の技術を獲得し、時代も産業時代に突入。
技術を真っ直ぐに進めこの技術を先に獲得したのには理由が2つある。
1つは、この技術獲得のボーナスである「淡水に接続されていない農場と大規模農場から食料+1」の効果が地味に嬉しいこと。
そしてもう1つが、時代を進めることで2体目のスパイを早めに獲得することである。
2体のスパイはそれぞれ都市国家に派遣し、「政変(Coup)」任務を実行させる。
元々ある程度影響力を高めていれば、政変は80%以上の確率で成功してくれる。
それでも失敗することも、ときおりあるのだが・・・
165ターン目(1050年)。
3つ目の社会制度ツリーとして「合理主義(Rationalism)」を選択。
科学力が全てのパラメータの中でも最も汎用的に価値の高いこのゲームにおいて、昔ほどではないにせよ重要な社会制度である。
とくに今回のアメリカ文明征服プレイでは、最終的にB17からUGしたステルス爆撃機によるラッシュを予定している。
そうなると「科学革命」による共同研究ボーナス、「人間主義」による科学者出現速度UP、そして全開放ボーナスによる無償のテクノロジーおよび信仰力による大科学者の購入権は必要不可欠となってくる。
また、「後援」ツリーも、同盟している都市国家から科学力ボーナスを得られる「スコラ哲学」までは獲得している。
この社会制度も、4~5個の都市国家と同盟するだけで、地方都市1個分の科学力は産出してくれるので、なかなか科学力が伸び悩む中盤辺りでは非常に価値の高い社会制度となってくれる。
167ターン目(1070年)には第1回世界議会の議決の時間となった。
とりあえず最初の議決は、適当に評判がよくなる「万国博覧会(World's Fair)」を選択していたのだが、デンマークがスペインに対する禁輸措置を議題に上げていたので、そちらに賛成することにした。こちらを敵視するスペインは仮想敵国。スウェーデンの次に食べる相手なので、禁輸措置は望ましい。
と、思ったら次々と各国から友好宣言のお誘いが。
なんだよお前ら、シャムと同盟組んだことに文句言って次々非難してきてたじゃねーか!
挙句の果てにスペインまで友好宣言を提案したことで、戦略の変更を真剣に検討し始める。
事実、スペインは大して良い遺産を持っているわけでもなく、また、首都までの距離=征服の面倒くささも、大してインドネシアと変わりはない。
そしてインドネシアの方が有用な世界遺産(空中庭園など)を保有しており、またスコアも高いことで、早めに潰しておく存在としてもインドネシアの方が優先度は高い。
ならば、矛先を変えるべきか?
先にインドネシアから友好宣言を提案されたために何も考えずに了承してしまったが、スウェーデン戦で時間がかかっている間に友好宣言の期間切れを狙い、食べてしまうべきか。
そうこうしているうちに首都ワシントンで大科学者アルバート・アインシュタインが誕生。
この星には存在しないドイツから移住してきたのだろうか。
しかし現在はまだ1130年。173ターン目である。
このアインシュタインを消費して研究を加速。
さらに・・・
首都ニューヨークで建造中だったオックスフォード大学を建設完了させる。
これで無償テクノロジーの獲得権を得たわけだが、当然獲得する技術はただ一つである。
174ターン目(1140年)。
「ダイナマイト」の技術を獲得。
これで、超強力遠距離間接攻撃ユニット「大砲」が解禁される!
早速、最前線に準備していたカノン軍団のアップグレード作業に移る。
そのための大量の軍資金はすでに準備済である。
全アップグレード完了!
そして翌175ターン目(1150年)。
ついに、スウェーデンに宣戦布告するときが来た!
およそ、4230年ぶりの宣戦布告である。
積年の恨み! イマハラサン!(何もされていないけれど)
ぱぱぱうあー、どどん。
(第4回に続く)